抵当権は、他の担保物権より宅建においては重要です。
その仕組みをまずは知りましょう。
1.抵当権とは
抵当権とは、目的物の占有を抵当権設定者のもとにとどめ、もし、債務の履行がなければ目的物を競売にかけて、その代価から優先的に債権を回収することのできる担保物権をいいます。この抵当権は、契約によって発生する約定担保物権です。
また、抵当権は、当事者の合意のみによって成立し、登記は対抗要件になります。
2.抵当権の性質
抵当権には、付従性、随伴性、不可分性、物上代位性のすべてが認められます。
3.抵当権の目的物
抵当権の対象となる目的物は、不動産、地上権、永小作権です。
地上権と永小作権は今まで出たことのない単語ですが、これは後ほど説明します。
ちなみに、動産には抵当権を設定することはできません。
※用語解説
抵当権者・・・抵当権を持つ人のこと
抵当権設定者・・・自分の不動産に抵当権を設定する者のこと
近年、抵当権の分野は宅建試験で難易度が上がってきているみたいです。
しかし、まずは基本をしっかり学習することをオススメしますよ。