債権と債務はセットで覚えていきましょう。
その方が比較もできて、簡単だと思います。
債権とは、ある人がある人に対して持つ特定の行為を請求する権利をいいます。
債権を有する者を債権者といいます。
そして債務とは、ある人がある人に対して負う特定の行為をする義務をいいます。
債務を負うものを債務者といいます。
一つの例を挙げましょう。
「Aさんは、自分が持っている建物をBさんに売ろうと考え、Bさんとその約束をしました。」
ここで、Aさんは建物をBさんに引き渡す義務が発生します。
と同時に、Bさんから代金を請求する権利が発生します。
一方Bさんはというと、Aさんに代金を支払う義務が発生します。
と同時に、Aさんに建物を請求する権利が発生します。
つまりAさんもBさんも両者が債権者であり債務者であるのです。
こうやって、まずは債務と債権は、一対のものと捉えてください。
ただし、互いに相手に請求する物、渡す物が違うのでそこは注意が必要です。